(写真)大野りりあなさんが壁に寄りかかりながら本を持っている写真

子役、声優、絵本作家と幅広く活躍中の大野りりあなさん。7歳のときに、絵本『ここにあったよ 自由と幸せ』(幻冬舎)を出版されています。物語の主人公が「自由とは何か?」を探す旅に出るその絵本には、「みんなが自由に、幸せに過ごせる世界をつくりたい」という彼女の願いが込められています。

そんなりりあなさんが、9歳の今、ユニバーサルマナー検定1級に挑戦し、見事合格されました。今回の取材では、受講のきっかけや学び、そしてこれからの夢についてお話を伺いました。


ユニバーサルマナー検定を知ったきっかけを教えてください。

私は今、雑誌の専属モデルをしたり、NHKのEテレやニュース番組に出演したりしています。『チルシル』という番組で岸田奈美さんにお会いしたことをきっかけに、岸田さんの本を読み、「ユニバーサルマナー検定」の存在を知りました。

ちょうどその頃、車いすに乗っている友達や、目が見えない友達と関わる機会があり、「どう接したらいいんだろう?」「特別扱いに感じさせてしまわないかな…」と悩むことがありました。そんなときにこの検定を知り、「これは今の私にぴったりかも!」と思い、すぐに受けてみたいと思いました。

(写真)大野りりあなさんが認定証を持っている様子

受講してみて、印象に残ったことはありますか?

ユニバーサルマナー検定1級の講座の1つで、「アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)」について学んだことが、すごく心に残っています。検定を受ける前は、「このサポートって逆に失礼かな?」と不安に思うことが多かったのですが、思い込みにとらわれずに、まずは相手の気持ちをしっかり聞くことが大切なんだと気づかされました。また、「一人ひとり感じ方は違う」ということも学び、みんな違うからこそ、その違いを大切にしたいと思えるようになりました。

学んだことを、どんな場面で活かしていますか?

検定を受けてから、自信を持って声をかけたり、サポートしたりできるようになりました。たとえば、「これやるね!」と決めつけるのではなく、「何か手伝えることある?」「こうした方がいいかな?」と、相手にちゃんと聞くようになりました。自分がよかれと思っても、相手はそう思っていないかもしれないので、「気持ちを聞く」「話し合う」ことがすごく大事だと感じています。

小さい頃から、多様性を大切にしていたんですね。 

これまで、たくさんの人と出会い、いろんな個性に触れてきたからこそ、「違い」がとても大事なんだなと実感しています。ユニバーサルマナー検定3級を受けたときにも、人と人との「共通点」と「違うところ」を見つけるワークがあって、違いの方が多かったんです。でも、それが楽しかったし、「違うからこそ面白い!」って、ずっと思っています。

 

りりあなさんの夢や挑戦したいことがあれば、教えてください。

ボランティアに興味があります。ユニバーサルマナーで学んだことを活かしながら、障害のある方と関わり、たくさん話して、意見を交換したいです。そうした交流を通じて、一緒に楽しく過ごせる時間をつくるために、まずはボランティアに参加してみたいと思っています。そして、いつかは自分でそういう活動を企画できたらと考えています。また、私は演技が大好きなので、障害のある方との交流で得られた経験を演技に活かしたいと思います。自分の演技を通して、多様性の大切さを世の中に届けていくことができたらうれしいです。

(写真)大野りりあなさんのプロフィール写真

これからユニバーサルマナー検定を受ける方へメッセージをお願いします。

ユニバーサルマナーは、今の世界にとって、とても大切なものです。これから受けるみなさんも、楽しみながらたくさんのことを学んで、その気持ちを世界中に広めていってほしいです。みんなが平等に、幸せに、平和に暮らせる未来がきっと待っていると信じて、自分にできることから少しずつ始めていきたいです。


「自由と幸せ」を願い、自ら学び、行動する大野りりあなさん。そのまっすぐな姿勢と言葉のひとつひとつには、多様性を尊重する社会への強い思いが込められています。これからのご活躍が、多様な人々が共に生きる未来への希望の光となることを願っています。