(写真)鈴木さんがユニバーサルマナー検定2級の認定証を持っている様子

ユニバーサルマナー検定2級を受講された、専門学生の鈴木さんにインタビューしました。将来はホテル業界で働くことを目指している鈴木さんに、受講のきっかけや検定での気づき、今後の目標について伺いました。


ユニバーサルマナー検定を知ったきっかけを教えてください。

専門学校の先生からユニバーサルマナー検定のことを教えていただいたのがきっかけです。将来はホテル業界で働きたいと考えていて、日々学校でホスピタリティについて学ぶ中で、接客の現場には障害のある方や高齢の方など、さまざまな背景を持つお客様が訪れることを改めて実感しました。

そうした方々の中には、不安な気持ちを抱えて訪れる方もきっと多いはず。その中で、相手の気持ちに寄り添える接客がしたいと思い、受講を決めました。


(写真)講師の薄葉が講義をしている様子

受講してみて、印象に残ったことはありますか?

通学中の電車などで、白杖を持っている方やヘルプマークをつけている方を見かけることはありますが、これまで自分から声をかけるには少し勇気が必要でした。「大丈夫ですか?」という声かけが正しいのか不安に感じたこともあり、ためらってしまうことが多かったように思います。

検定を通して、「お手伝いできることはありますか?」といった、相手の気持ちに寄り添った声かけの大切さを学ぶことができました。自分の中でモヤモヤしていた不安が解消され、自然にサポートへつなげられる言葉を知ることができたのが、とても印象に残っています。

また、視覚障害の体験では、ペアの方に誘導してもらっているにもかかわらず、目を閉じて歩くことに強い恐怖を感じました。今回の会場は室内である程度の安心感はありましたが、もしこれが初めての場所だったら、さらに強い不安を感じていたと思います。こうした体験を通して、知識だけでなく、感覚として理解できたことがとても大きかったです。

(写真)視覚障害者実技研修で誘導のサポートを体験している様子

 

今後、この学びをどのように活かしていきたいですか?

これまで、助けが必要そうな方を見かけても、声をかけられずに立ち止まってしまったことがありました。他の方が声をかけているのをただ見ているだけで、何もできなかった自分に、悔しさやもどかしさを感じることがありました。

今回の学びを通して、今後は自分から一歩踏み出し、寄り添って声をかけたいと思えるようになりました。将来、ホテルで働く際にも、どんなお客様にも安心して過ごしていただけるような接客を目指し、今日の学びを活かしていきたいです。


鈴木さんの言葉には、「相手のために何ができるか」を真剣に考える姿勢があふれていました。その優しさが、これから多くの人の安心や笑顔につながっていくことを期待しています。