皆さんの「声をかけたい」という思いを行動に移すことができないとすれば、それは、多様な方々の視点が「わからないから」です。
私たちには「知っているだけ」で、できることがあります。
困っている人を見かけたけど声をかける勇気が出ない
実は迷惑になってしまうのではと考えると不安
どうやってサポートをすれば良いかわからない
高齢者や障害者、ベビーカー利用者、外国人など、多様な方々を街で見かける現代。
私たちにとって、“自分とは違う誰かの視点に立ち行動すること”は、特別な対応ではなく、「こころづかい」の一つです。多様な方々へ向き合うためのマインドとアクション。それを私たちは「ユニバーサルマナー」と名づけました。ハード(設備)を変えることができなくても、私たち一人ひとりの「ハート」は今すぐに変えることができます。
自分とは違う誰かのことを考えられる社会。困っている人がいたら行動し、助け合える社会。皆が安心して、心から楽しく過ごせる社会。
わたしたちは皆さんと共に、そんな社会を実現したいと考えています。
日本の人口を100人に例えた場合、このような図であらわす事が出来ます。子どもや左利きの人が全体の1/10を占めるのと同じように、障害者やLGBTの方も、同等の割合を占めているのです。子どもや高齢者に「こころづかい」するのと同じように、障害者やLGBTの方を思いやり、適切な理解のもと行動することが出来ますか?
ユニバーサルマナーの考えを知り実践することで多様化する現代でもこころづかいの輪を広げることができます。
ユニバーサルマナーの実践に必要な「マインド」と「アクション」を体系的に学び、身につけるための検定です。
適切な声がけやコミュニケーションを行うために、まずは多様な人々の特徴や心理状況を知ることから始めます。その上で、日常生活や接客時における適切なサポート方法を学ぶことができます。
車いすを押すという一つのサポートでも、「かける言葉」「歩くスピード」など細かいことを工夫することで安心感は変わります。
ユニバーサルマナー検定では、障害のある当事者講師がカリキュラムを監修しています。本当に喜ばれる細やかな配慮を身につけられるのは、当事者視点ならではのこだわりと発想があるからです。
「ユニバーサルマナー」は3つの要素から構成されています。一歩を踏み出すためのCourage(勇気)、適切なサポートのためのManner(作法)、多様な人々と向き合うためのInclusion(包含)の3つです。困っている人を目の前に、「何かしたい」 と思っても一歩を踏み出せずにいる人が数多くいます。知識だけを習得しても、行動出来る人が少ないからこそ、3つの要素をふまえた「マインド」や「アクション」を体系的に学ぶことで、「ユニバーサルマナー」を実践できる人を目指します。