
Asueアリーナ大阪(大阪市中央体育館)で働く中西さん。子どもから高齢者まで、さまざまな利用者と日々接する中で、「もっと幅広い視点で対応できるようになりたい」と思い立ち、ユニバーサルマナー検定3級・2級を受講してくださいました。その学びの中で、心に残ったこと、これからの自分に活かしていきたいこととは。
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現在のお仕事について教えてください。
大阪市にある体育館で勤務しています。日々、さまざまな世代の方々が施設を利用される中で、私は教室の企画・運営や主催者との調整、施設利用に関するご案内などを担当しています。子ども向けの体操教室から、高齢者のヨガレッスンまで、幅広い年代の利用者に対応する機会があります。
また、職場には視覚に障害のある同僚もおり、日々のコミュニケーションの中で、自然と“配慮”や“伝え方”を考えるようになってきました。
ユニバーサルマナー検定の受講を決めた背景をお聞かせください。
日々多様な方と接する中で、「もっと対応の幅を広げたい」「自分にできることを増やしたい」と思ったのがきっかけです。自分の中では、「助けたい」「譲ったほうがいいのかな」と思う気持ちはありましたが、それが“正しいのか”が分からず、どう行動すればいいか迷うことも多かったんです。そんなときに、ユニバーサルマナー検定のことを知り、受講を決めました。
検定を受ける前後で、考えや行動に何か変化はありましたか?
すごく変化がありました。
以前は「サポートしなきゃ」と身構えてしまったり、「自分なんかが声をかけていいのかな」と遠慮してしまったりしていました。でも検定を受けて、「まずはシンプルに聞いてみること」「相手に選択肢を渡して一緒に考えること」の大切さを学び、気持ちのハードルが下がったように思います。
実技体験で印象的だったのは、視覚障害のある方の誘導です。実は祖母が全盲だったこともあり、小さい頃は“なんとなく”手を引いたりしていたのですが、今日の体験を通して「あのときもっとできたことがあったかも」と振り返る場面もありました。ただ、そう感じられたことも含めて、今日の学びが今後に活きると感じています。
これから取り組みたいことや、目指す目標があれば教えてください。
まずは、困っている人がいたら一歩踏み出して声をかけてみること。それを日常の中で当たり前にしていきたいと思っています。そして職場では、同じように多様な利用者さんと接する他の職員にも、今日学んだことを伝えていけたらと考えています。「そんなに身構えなくても、普通に接していいんだよ」と共有することで、施設全体の雰囲気もよりよくなると思います。
誰かにとって“また行きたい場所”になるように。そんな場所づくりに、ユニバーサルマナーの視点を活かしていきたいです。
中西さん、素敵なお話をありがとうございました。今後もユニバーサルマナーの視点を活かして、誰もが「また行きたい場所」と思える温かな場づくりを広げていかれることを、心より応援しております。