(写真)こまちさんが社内研修でマイクを持って話している様子

今回は、株式会社クッポグラフィーのフォトグラファー・こまちさんに、ユニバーサルマナー検定を受講したきっかけや、写真を通じて人に寄り添う想いを伺いました。また、「ユニバーサル撮影」の導入を進め、より多くの人が写真を楽しめる環境づくりに取り組む姿勢についてもお聞きしました。

現在のお仕事について教えてください。

私はフォトグラファーとして、平日はファミリーフォトの撮影、週末は結婚式の撮影を担当しています。また、チーフフォトグラファーとして、全国にあるスタジオの撮影クオリティ向上に向けた教育やリーダーシップも担っています。さらに、新たなプロジェクトとして「ユニバーサル撮影」のプラン化を全社で進めています。これは、障害のある方や医療的ケアが必要な方を含め、すべての人が写真を楽しめる環境を提供することを目指した取り組みです。

ユニバーサル撮影を始めるきっかけは何だったのでしょうか?

きっかけは、一通のお問い合わせでした。

「うちの子は座ることも話すこともできませんが、七五三の写真を撮ってもらえますか?」という内容でした。「もちろん撮れます!」という気持ちと同時に、世の中には「写真を撮れない」と感じている人がいることを知り、発信の必要性を強く感じました。

実際に撮影を行ったところ、ご家族がとても喜んでくださり、「同じような悩みを持つ方にも写真を届けたい」という思いがさらに強まりました。こうして、医療的ケアが必要なお子さんや障害のある方々も安心して撮影できる「ユニバーサル撮影」のプロジェクトを立ち上げることになりました。

ユニバーサルマナー検定の受講を決めた背景をお聞かせください。

プロジェクトを進める中で、「ただプランを作るだけではなく、スタッフ全員が障害のある方々や高齢者への理解を深めることが必要」と感じていました。

そんな時にユニバーサルマナー検定の存在を知り、まずはプロジェクトメンバー3名で受講しました。受けてみて、ただ知識を得るだけでなく、実際の現場で役立つ視点を学べると実感しました。これなら撮影に関わる全スタッフが受講すれば、より良い環境を作れるのではないかと考え、全スタッフでの受講を決めました。


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検定を受ける前後で、考えや行動に何か変化はありましたか?

めちゃくちゃありました!本当に多くの変化があったので、周りにも勧めています。

以前は、自分が行ったサポートに対して「これでいいのかな?」と疑問を持つことが多く、反省することもよくありました。検定を受けたことで、「これでいいんだよ」と言ってもらえた気がして、サポートやコミュニケーションに自信が持てるようになりました。具体的には、相手に寄り添った対応ができるようになりました。周囲の状況にも目を向けることができ、「この方は困っているのかな?」と気づけることが増えたんです。

また、何も考えずに過ごしていた通勤時間も、困っている人に声をかけることで新しい出会いにつながることがあり、良いことがたくさんあると感じています。本当に受けてよかったと思っています。

これから取り組みたいことや、目指す目標があれば教えてください。 

私は写真の力を信じています。写真は単なる記録ではなく、未来の自分や家族が振り返ったときに「あの時、こんなに楽しかったんだ」「こんなに愛されていたんだ」と、思い出をつなげることができます。

ユニバーサル撮影を通じて、誰もが自分の人生を肯定できるような、そんな社会を目指しています。技術だけではなく、相手に寄り添う気持ちが何よりも大切だと感じています。写真には、目には見えない想いや記憶が詰まっています。だからこそ、一枚の写真が誰かの心の支えとなり、自分の人生を肯定できるきっかけになれば嬉しいです。

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ユニバーサルマナー検定をどのような方におすすめしたいですか?

ユニバーサルマナー検定は、特別な人のためのものではなく、誰にでも関係のあるものだと感じています。特に、同じフォトグラファーの方にはぜひ受けてもらいたいです。

私たちは「写真を撮る」という仕事を通じて、さまざまな人と出会います。その中には、障害のある方や医療的ケアが必要な方、ご高齢の方など、接し方に不安を感じることもあると思います。この検定を受けることで、「こういう時はどうすればいいんだろう?」という迷いが少なくなり、安心して向き合えるようになります。また、「困っている人を助けなきゃ」と身構えるのではなく、自然に寄り添えるようになるのも大きなポイントです。

私自身、受講してから撮影時の視点が変わり、一人ひとりのニーズに合わせた対応がより意識できるようになりました。ぜひ多くのフォトグラファーに受けてもらい、誰もが安心して写真を撮れる環境を、一緒に作っていけたら嬉しいです。


こまちさん、貴重なお話をありがとうございました!