車いすユーザーの男の子に、笑顔で話しかける女の子の写真
私たちはこれまで「ユニバーサルマナー」を多くの方に知ってもらいたい、少しでも誰もが住みやすい社会になるといいな、そんな気持ちで協会運営をしてきました。

ありがたいことに多くの方に「ユニバーサルマナー」の考えにご賛同いただき、2016年には障害者差別解消法の施行といった社会の流れもあって、個人の方、企業の方、本当にさまざまな方にお会いし「ユニバーサルマナー」を伝えてきました。

しかし、新型コロナウイルスの影響を受け、皆さまに「ユニバーサルマナー」をお届けする場が少なくなっています。

「ユニバーサルマナー」の検定や講習の特徴は「障害やLGBTの当事者が直接お伝えすること」です。なぜなら実際に皆さんとの触れ合いによって、講義内容以上の気づきやエモーショナルなことが生まれると信じていたからです。

ただ、これは新型コロナウイルスの流行とともに裏目に出ることとなりました。

ウイルスの流行に伴い「ユニバーサルマナー」を伝える講師もみな外出を自粛しています。障害のある当事者の中には持病があり、感染後のリスクが高い人や、人によるサポートが必要で、外出には人との接触が不可欠な人もいるからです。

こうなると、日常で見かける障害者の数も全体的に減っていくことが予想されます。もしかしたら、障害者の社会参加がまだまだ進んでいなかった、数十年前の時代に逆戻りしつつあるかもしれません。

配慮が必要な人は社会にいるのに、触れ合う機会がない、見えないから知らない、分からない、経験がない、必要を感じない、そんな時代がまた再びやってくるのかもしれません。

また、社会全体が不安の波に襲われ、自分のことで精一杯になってしまっている今、それぞれの“心の余裕“も無くなっているように感じています。どんなに一生懸命に働いても風評被害を受ける医療関係の方や、マスクが売っていなことを何度も罵られるスタッフがいることをニュースを通じて目にします。

誰もが不安で、怒り、刺々しくなってしまう。
これはある種、仕方のないことなのかもしれません。

でも、自分にばかり目が向いてしまいがちな今だからこそ、自分とは違う誰かの立場に立って考え、行動する「ユニバーサルマナー」が必要だと感じています。

「ユニバーサルマナー」は決して、障害者や高齢者、マイノリティのある人々に対してだけ必要なマインドではありません。実は「自分とは違う誰か」とはあなたの隣にいる全ての人のことを指しています。

さまざまな違いから生まれる不安を今、改めて私たちと一緒に考えてみませんか。

私たちには「ユニバーサルマナー」を伝えたい強い想いがあります。
こうした状況だからこそ、世の中に「ユニバーサルマナー」が溢れることを願っています。


 

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