みなさん、こんにちは。
ユニバーサルマナー検定講師の田中です。

今回は私が結婚した時の経験についてお話しします。

妻が幼少のころから憧れだった場所で式を挙げました。当日は式場のカメラマンとカメラ仲間の友人に写真をたくさん撮ってもらいました。
どんな写真を撮ってもらったのかワクワクしながら待った1か月後……

「あれ?ちょっと違和感ない?」

式場から届いた写真を見た瞬間の言葉でした。

私は生まれつき右目が見えておらず、黒目が上を向いています(斜視といいます)。
学生時代の就職活動を機に手術で黒目を真ん中に動かそうとしたのですが、効果には個人差があり、私の場合は動きませんでした。

なので、結婚式で撮った写真の私も黒目が上を向いているはずなのですが……

すべての写真で私の斜視が真ん中に加工されていました。

利樹さん結婚式1
本当にちょっとしたことなんですが違和感があるし、別人に見えてしまうんです。
そう感じたのは我々夫婦だけでなく、親戚や友人も同じでした。

とはいえ、せっかく長時間撮影して修正してくれた写真なので、お店に連絡することもできずにいました。

そのまま年月が経ち、今年引っ越しするのを機にあらためて写真を見ると、やはり「違和感」があるんです。
今更申し訳ないと思いながら、お店に連絡すると「こちら側の配慮のつもりでした。事前に確認するべきでした。」とのお返事をいただきました。

その後すぐ修正作業に入っていただき、無事に写真が届きました。

利樹さん結婚式2
出来上がった写真を見た時の安心感……
お店側の気持ちや配慮はとてもうれしかったですが、やはり聞いてほしかったなと思います。

この対応は「そこまでしなくていいよ」と、本人の望んでいない「過剰」な配慮になるわけです。写真の編集がダメなのではなく、本人への確認が必要でした。

「障害者だからこうだろう」「車いすに乗っているからこうしなきゃ」ではなく、求めている配慮はそれぞれ違いますので、まずはぜひご本人に聞いてみてくださいね。

ユニバーサルマナー検定では、障害のある方への対応や声かけについてお伝えしています。ぜひご受講ください。

今回もここまで読んでいただきありがとうございました。