認知症とは、脳の病気や障害が原因で、記憶力や思考力などが低下していく障害です。日本は現在、65歳以上の人口が全人口の28%を越えている状態です。認知症は若年でも発症するものの、年齢を重ねるほど発症しやすくなると言われています。超高齢社会の日本において、認知症の方とのかかわり方を理解することは今後ますます重要になるでしょう。

 ※65歳以上の人口が全人口の28%を超えている…総務省統計局「1.高齢者の人口」
 ※超高齢社会…65歳以上の人口の割合が全人口の21%を占めている社会のこと
 ※年齢を重ねるほど発症しやすくなる…厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」

皆さんは「認知症」と聞いて、どんな状態をイメージしますか?
家族の顔が分からない。道に迷ってしまう。こういった状態をイメージする方が多いかもしれません。
しかし実は認知症には種類があります。今回は代表的な4種をご紹介します。

認知症の種類

 

①アルツハイマー型認知症


異常なたんぱく質が脳に溜まることが原因で起こります。
認知症全体の中で一番多くを占め、認知症といえばこのアルツハイマー型を
思い浮かべる人も少なくありません。
特徴として物忘れや被害妄想があり、症状は緩やかに進行すると言われています。

②血管性認知症


脳梗塞や脳出血、脳卒中などによる脳の損傷が原因で起こり、高血圧や糖尿病などの疾患があると発症しやすいと言われています。
損傷を受けた場所によっては運動機能や感情面での変化が現れやすいことが特徴です。
新たに脳梗塞などが起こった時に進行する事が多く、階段状に症状が進む傾向があります。

③レビー小体型認知症


特殊なタンパク質のかたまりであるレビー小体が脳に広まることで起こります。
物がゆがんで見えたり、そこにないものが見えたりする幻視や錯視が特徴です。
調子のいい時と悪い時を繰り返しながら進行すると言われています。

④前頭側頭型変性症


前頭葉や側頭葉が委縮することで起こります。
今までとは別人のように人格や行動が変わってしまう事が特徴であり、難病に指定されています。

このように代表的なものだけでも様々な特徴があります。また、人によって表れる症状や進行の度合いも違うため、一言で認知症と言っても多種多様であることが分かります。

まとめ



認知症の方と関わる機会は珍しくない、そんな社会がすでに来ています。

当協会では「認知症の方とどのように向き合うのか」などを様々なケースワークを通して学べる認知症対応マナー研修を実施しております。
この機会に、認知症の方との向き合い方・かかわり方を一緒に学びませんか?

 

認知症対応マナー研修の詳細に興味がある方は下記をご確認ください。

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