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生まれつき全盲の私にとっての「色」とは?

私は多くの方に
「色ってどのように感じているのですか?生まれつき全盲の方に色の認識ってあるんですか?」
とよく聞かれます。

視覚障害といっても、見えなくなった時期や、生活してきた環境によって状況は様々ですが、今回は生まれつき全盲の私にとっての「色」をお伝えします。

祖母の言葉が「色」を知ったきっかけ

小さい頃の私にとって、自分の手で触れたものが、耳で聞いたものが、鼻で匂ったものが世界のすべてでした。
好奇心が旺盛で、いろんなものを触って感じようとする私を、祖母は毎日のように様々な場所に連れて行ってくれ、たくさんの物に触れさせてくれました。

ある時、私が自宅の庭の花壇で花を触っていると
「今触っているのは、赤色の花。今触ったのは黄色」
と花に触れるたびに祖母が私に言い始めたのです。

その時、私は祖母が何を言っているのかまったく理解することができませんでした。
それ以来、祖母は私がものに触れるたびに「色」の話をするようになりました。

写真 幼少期の原口

学校でいわれた「今日の服、似合ってるね」

私が小学生になったころ、学校の先生からたまにこんなことを言われるようになりました。
「今日の服、かっこいいね!!その服の色、良く似合うね!!」
私の着てくる服をよく褒めてくれたのです。

先生がなぜそんなことを言うのか、当時の私はよくわかっていませんでしたが、褒めてくれたことが単純に嬉しかったのをよく覚えています。
そのことがきっかけで私は「色」というものに少しずつ興味を持つようになりました。

「触っても分からないけれど、物には色というものがあり、それぞれ違うということ」
を徐々に理解し、私の世界が広がっていったのです。

ちなみに、学校の先生に似合ってるねと褒められた時は、赤色の服を着ていたことが多く、私の好きな色は赤になりました。

私にとって、「色」は答え合わせができないもの

年を重ねるにつれ、私は「色」を知識としてインプットするようになりました。

「りんごは赤色」
というように、人から聞いた情報などを元に記憶しているのです。

このように言うと、すごく大変そうだなと思われるかもしれませんが、話題の中で色の話が出ると自分の中で様々な想像をして色のイメージをしているととても楽しいです。

ただ、自分のイメージしている色と、実際の色がどれだけ合っているのか、私の目が見えるようにならない限り答え合わせはできません。
答えが分からないからこそ、周りの人からの言葉での情報をもとに、頭の中でたくさんの色を想像することが私は大好きです。

最後に

「視覚障害のある方に、色の話をしてもいいのか?」
と疑問に思われた方も多いのではないでしょうか。

この答えは「むしろ話をしてほしいと感じている人が多い」だと私は思っています。

今回、私がお伝えしたのはあくまでも「生まれつき全盲」である私の経験であり、視覚障害者の中には中途失明した方や、色の区別がつきづらい色盲の方もいます。
元々見えていた方は特に、色の概念は皆さんと同じようなものですし、私の様に「色」を知らない人も、各個人がそれぞれの「色」を持っています。

街中で誘導いただく際などに「今日空は一面水色で、とてもきれいですよ」なんて言ってもらえるだけで、皆さんと同じように気持ちがすっきりするものです。

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