こんにちは。2021年4月に入社した新入社員です。

初めてのブログなので、まず自己紹介から。
そんな私は今、一人暮らしをしています。
ちなみに結論から言うと、無事にお気に入りの部屋が見つかりました。
※ユニバーサルマナーとは…高齢者や障害者、ベビーカー利用者など、誰かの視点に立ち行動するための「こころづかい」

 

車椅子ユーザーの部屋探し

私の引っ越しのきっかけは大学編入です。
車いすの人は賃貸物件を借りられるの?という疑問を持つ方も多いと思います。

不動産屋で感じたユニバーサルマナー

人生で初めての物件探しです。
まず、車椅子ユーザーが付き添いなしで不動産屋に行くことで、担当者を困らせてしまわないか心配でした。
しかし、部屋探しについて丁寧に説明し、分け隔てなく相談に乗ってくださりました。

ただ、この日見つかった物件2件のうち1件は、車いすユーザーが一人で借りることを伝えたところ、内見NG、契約もNGという結果でした。
もう1件は返答待ちとなり、相談に行った当日は内見予定を立てられませんでした。


車いすユーザーならではの大変さ

別のアパートから内見承諾の連絡がきました。
条件に合えば車いすで入居も可能という朗報です。
この物件は過去に車いすユーザーが単独生活をされていたとのことで期待していました。

しかし!玄関を開けると高い段差が……

前に暮らしていた車いすユーザーは、車いすを玄関外に置いて生活されていたと後から聞きました。
しかし私は室内用の車いすに乗り、部屋の中を移動しています。
もしこの物件で暮らすとしたらリフトを設置しなければならず、大掛かりな改修工事が必要です。

福祉用具会社に連絡し、物件に同行してもらうための調整をしました。
もちろん連絡や調整は自分で行います。

・リフト設置が可能か
・どれくらい予算がかかるか
などの検討をします。

そうこうしている間に、他の方の入居が決まってしまいました。

それでも諦めなかった!

皆さんもご存じの通り、物件探しは審査が通り先に契約できたもの勝ちなので、
関係する機関との連絡や調整時間はタイムロスになってしまいます。
計画を立て、いかに効率的に物件を探し、連絡調整を進めるか…

障害がなくても物件探しは大変ですが、車いすユーザーだとさらに困難が発生します。
福祉用具の設置、行政の補助など調べることがたくさんあります。

そして、条件に合う物件に出会えても、調整の間に別の方に決まってしまうことも少なくありません。
もちろんスムーズに進む場合もありますが、こういった困難は車いすユーザーが一人暮らしを諦めたり躊躇したりする原因の一つにもなるのかもしれません。

ですが!人生と一緒ですね。何事も山あり谷ありだと私は思います!
絶対に一人暮らしをしたかったので部屋探しを諦めませんでした。

 

写真 山に登った人

 

自分の頑張り、そして周囲のユニバーサルマナーにより叶った夢

当時大学生だった私はゼミの担当教員に相談し、地域の障害者生活支援機関に繋げてもらいました。
1つの仲介会社だと探せる部屋が限られてしまうため、知り合いの仲介会社を紹介してもらい、今住んでいる部屋を見つけました!
仲介会社は複数、これがポイントですね。


契約成立から退寮までバタバタでしたが、何とか決まって良かったという想いが強くありました。
最終的に決定した物件の管理会社さんは、車いすユーザーが1人で暮らすことを快く受け入れてくださいました。
結果、目標だった「大学の近くから通いたい」を実現できました!


全力で頑張った自分はもちろん、
初めに出会った不動産屋さんや、別の仲介会社を紹介してくれた方、決まった部屋の管理会社さん、みんなのユニバーサルマナーにより理想の部屋に出会えたと思います。


終わりに

各種手続きや調整の繰り返しと、編入後の大学生活との両立は大変でしたが、
一方で、自分で行った連絡調整や引っ越しの準備は自信に繋がりました。
実現のために動いてくださった方、相談に乗ってくださった方に感謝しています。
これからもっと一人暮らしを充実させていきたいです。

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