#宿題チェックウィーク
8月25日~31日は、小・中学生にとっては夏休み最後の1週間ということで、宿題チェックウィークと言うそうです。
子どもたちにとっては、夏休みが終わってしまう寂しさと、宿題を終わらせなければいけない焦りが入り乱れている時期ではないでしょうか。
この時期は私にとっても宿題の追い込みの時期でした。小学校から高校までを盲学校で過ごした私にも、夏休みの宿題はしっかり出されていました。
今日は盲学校で出される宿題についてご紹介します♪
↑家族で夏休みを楽しむ様子
Q.盲学校ではどんな宿題が出るの?
私に出されていた宿題は、計算ドリル・読書感想文・自由研究など、一般の学校に通う子どもとほとんど変わらない内容でした。ただ、全盲の私の場合は普通の文字は読み書きできないので、すべて点字を使っていました。
計算ドリルなどの問題集は、先生がパソコンで入力した文字を点字で出力する「点字プリンター」で、先生が用意してくれました。小学生の私は、別の用紙に点字を一つ一つ、手作業で打って答えを提出しました。読書感想文も点字で本を読み、点字で感想文を書いていました。
一見とても大変そうに感じますが、皆さんが読書感想文を原稿用紙に手書きしていた感覚と同じかと思います。今は、パソコンやブレイルメモという点字のメモ帳を使用しています。
Q.夏休みの宿題の1番の思い出は?
私が毎年真っ先に終わらせていたのは自由研究でした。工作をしたり、昆虫採集をしたりと、体を動かしながら進めることが大好きでした。
小学校2年生の時、「いろんな昆虫を採集し、生態を調べる」という自由研究に挑戦しました。誰かの手を借りて採集しても面白くないと思った私は、全て1人で捕まえることを条件にしていました。
朝早くから虫取り網とかごを持ち、虫を探しに出かけていたのですが、見えない私にとって、虫を見つけること自体が難しかったことを覚えています。
なかなか見つからないので、「10匹捕まえる」ことを目標にがんばっていたのですが、結局、捕まえられた10匹は全て蝉でした(笑)
普段から音の情報に頼っている私は、実は蝉捕りだけは兄弟にも負けませんでしたが、「いろんな虫の生態を調べる」という自由研究は失敗に終わりました。
↑小学1年生の私と姉