こんにちは、ユニバーサルマナー検定を運営する、ミライロの笹川です。
緊急事態宣言が発出されてから1ヶ月余りがすぎました。
一部の地域では解除されたものの、政府は引き続き、不要不急の外出自粛を呼びかけています。
長引く「おうち時間」…みなさんどのように過ごしているのでしょうか。
検定を運営するミライロの調査サービス「ミライロ・リサーチ」に登録している、障害があるモニターさんに、おうち時間のお悩みや過ごし方を聞いてみました。
やっぱり気になる運動不足・食べ過ぎ…
頂いたお悩みで最も多かったのは
「外に出る機会が減ったので運動不足が気になる」
「どうしても食べ過ぎてしまい、体重増加が気になる」というものでした。
中には、普段の徒歩はリハビリも兼ねていたため、運動不足が機能低下や免疫低下に繋がっているのではないか…という不安の声も多数挙がりました。
●「徒歩での通勤をしていたのでそれがリハビリになっていた。外出もはばかられる今は歩きにも出ておらず歩行機能の低下が心配。」(30代女性/脊髄小脳変性症(難病)とそれに伴う平衡機能障害)
●「外出が減り運動不足になり、足が浮腫んだり、体重も増え、身体を動かすのが少し大変になりました。以前は体力維持のためほぼ毎日外出をしていたので、それ自体が適度な運動になっていました。」(60代以上女性/肢体不自由)
おうち時間で浮き彫りになった課題も…
回答していただいたモニターさんの中には、介助者が見つからない、介助の際に接近しなければならないのでお互いに気を遣う…というお困りごとを抱えた方が何名かいらっしゃいました。
●「せっかく時間があるのに、一人で湯船につかれないので、シャワー浴だけで済ませなくてはいけない。」(50代女性/肢体不自由)」
●「普段は家事をヘルパーさんに手伝っていただくことが多いのですが、今はなるべく利用を控え自分でやろうとしてはいます。普段使わない筋肉を使おうとする為ケガが増えました。結局は家族に助けてもらってます。」(30代女性/肢体不自由)
人によるサポートを必要とする場合、ソーシャルディスタンスを保つことが難しいため、サポートをお願いできない方もいらっしゃるようです。
また、聴覚障害があるモニターさんからはこのような声も…
●「遠隔会議システムや動画配信サービスを用いたオンライン生放送が楽しめない。字幕ないし、何言ってるか分からない…ツライ。」(40代女性/聴覚障害)
最近では芸能人やアーティストが動画配信サービスを用いてライブ配信を行うことが増えましたが、リアルタイムでは字幕もなく、情報が取得できません。
音声を文字化するアプリやシステムもありますが、まだ100%の精度ではなく、エンターテイメントをリアルタイムで楽しむには課題があるようです。
おうち時間を楽しむみんなのコツ
おうち時間を楽しむコツとして目立ったのは、この機会に新しいことを始める、気分転換をするようにしている、という方たちでした。
●「私は左半身に軽度の機能障害があります。以前からいつか作ろうとダウンロードしていたペーパークラフトを、簡単なものから作り始めて左手のリハビリにしています。あと水泳がすきなので、イスにすわって動画配信サービスの水泳ドリル見ながら、体を動かしています。」(60代以上男性/肢体不自由)
●「アロマオイルでマッサージ。(麻痺による足のつっぱりが和らぐので、のんびりやっています)SNSやネットから敢えて離れる時間を意識的に作り、読書や映画をのんびり楽しんでいます。」(20代女性/肢体不自由)
時間があるからこそ、普段やりたくてもできていなかったことに挑戦したり、ゆっくり身体を休めたり、ストレスをコントロールできると良いですね。
そして圧倒的多数だったのが、動画配信サービスで映画やドラマを楽しんでいるという声でした。
●「地上波では字幕がつかない番組も多いため、動画配信サービスやケーブルテレビで字幕のついたドラマを見ています。」(40代女性/肢体不自由・聴覚障害)
動画配信サービスによっては、邦画やアニメであっても聴覚障害の方向けに字幕を付けているものもあります。
リアルタイムで生配信などを楽しむにはまだまだ課題が山積していますが、少しずつエンターテイメントの幅を広げていくお手伝いをミライロでも進めていきたいと考えています。
まとめ
今回はミライロ・リサーチモニターの皆様に、「おうち時間の過ごし方」を伺いました。
新たな生活様式に向けて、課題や不安もまだまだありますが、おうち時間の中でより良い方法を一緒に探っていきましょう。
ミライロ・リサーチでは、障害がある方のお声をブログ記事として社会に発信していきます。
皆様の興味関心あるテーマをピックアップし、アンケートを配信していますので、どしどしご意見等をお寄せください。