初めまして奥川妃奈子です。
私は、生まれつき身体障害があり、特別支援学校、大学を卒業後、今はWebライターとして働いています。
主に福祉系や教育系のホームページやブログ記事を執筆しています。
そんな私が、6月15日に開催されたユニバーサルマナー検定3級のオンライン講座を受講してみましたので感想をお伝えします。
通常、ユニバーサルマナー検定は各会場に行って受講する集合研修ですが、オンライン講座はパソコンやスマートフォンで講義の生放送を視聴して、資格を取得することができます。
↑受講中のパソコン画面
左側に講演のスライド、右上に講師の先生、右下に質問や意見交換が行われるチャットが表示されています。
↑受講前のケータイの画面
上に講演のスライド、下に講師の先生が表示されます。上のタグからチャット開くこともできます。
私が検定を受けるにあたって準備したものは、Wordソフトが入っているノートパソコンだけです。検定の申込が完了したら案内メールが送られてきます。検定開始の10分前になったらそこに載っているURLからサイトを開き、メールアドレスと送られてきたパスワードを入力するだけで準備完了でした。
また、「メモを取るのに筆記用具やノートは使わないの?」と思われたかもしれませんが、私は、手に少し麻痺があるので、ノートを取るのに時間がかかってしまう上に文字が重なってしまい、後で読み返すことができないことも多いので、ノートの代わりにWordに打ち込んでいます。Wordを使うと、見直しも簡単にできるのでWordを使っています。
今回は画面の右側に先生とスライドを映し、左側にWordを出してメモを取りました。
ユニバーサル検定3級 オンライン講座を受けて感じたことは、車いすユーザーや障害者の目線で語られていたので実践的な知識や技術を身につけることができる講座だと思いました。特に、日本人は「何かしてあげたいけど、どう声をかけて良いのか分からず、他の人に任せてしまう」という現状に触れ、無関心でも過剰な支援でもない、ちょうど良いサポートが必要であるという説明にとても共感しました。
また、適切なサポートをしてあげるためには、まずその人がおかれている状況やその人の障害のことを正しく知ることが大切ですが、聴覚障害のある方には、手話を使わなければいけない、視覚障害のある方を見かけたら、寄り添って道案内をしなければいけないというようなステレオタイプ(固定観念)を捨てて、その人にどのようなサポートが必要かを聞きながら、その人ができることを尊重するような形を取るようにすると良いという内容には、障害のある私でも気づかなかったことなので非常に勉強になりました。
オンライン検定の場合、分からないことがあればその都度チャットで質問することができるので、分からないところを残すことなく確実に理解することができます。
一方で、グループワークの試験内容が、画像を見てどのようなサポートができるかを考える問題だけでなく、知識を問うような問題(穴埋め方式で語句を入れる問題や障害名とサポートの方法を結びつけるような問題)なども入れておくと講座の内容がきちんと身についているかを確認することができるように感じました。検定2級の試験には、そのような問題もあるみたいです。
オンライン講座を受けて感じたオンライン講座のメリットは次のとおりです。
オンライン講座は、パソコンやスマートフォンとネット環境さえあればどこでも受講することができるので遠方の方や障害のある方でも気軽に受けることができます。
文字を打つだけで質問することができるので、質問するタイミングを逃すことはありません。
↑実際にやりとりがあったチャットの内容です。
先生への質問だけでなく、受講者同士の意見交換の場にもなっていたことが嬉しかったです。
講師の先生が使っている資料を大画面で見ることができるので非常に見やすいです。
ユニバーサルマナー検定3級オンライン講座を受けて、お互いを尊重し助け合うことの大切さを再確認することができました。
↑後日、認定証が届きました。
※オンライン検定の画面を無断で撮影することはご遠慮いただいております。